2009/10/31


[伝える力](120/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amason ★★★★

読みやすい、わかりやすい。題名どおり、著者の言いたいことは「伝わって」きた。池上さんの本は2冊目で、前に読んだものがよかったが、今回も期待値よりも高かった。
ここに書かれている考え方やヒントは、どれも基本的なことで目新しくはないかもしれない。けど、それが本当にできているのか、はかなり怪しい。少しだけ意識していないと「伝える力」は身についていかない。
具体的なヒント、例えば「接続詞をなるべく使わない」「活字コラム等の要約をしてみる」といった習得法もやってみる価値はあるかもしれないけど、「自分が十分に理解していないことは『伝える』ことはできない」という話はかなり真実をついているかと思った。自分の理解に不安があれば当然に「伝える」ことはできないだろう。(日銀って何?とかいう具体例で本書では紹介されていたが、この事例もまたわかりやすい)
もっと具体的な、
・接続詞を使わないで(順接の「が」など)話す、書く
・絵文字を使わない
・上質のインプットをする(読書等)
・文書力のアップのためにブログを書く、音読する。
など、はじめようと思えば、すぐはじめられることが多く、それが池上さんの本の特徴かと思う。
紹介されていたことの少しだけでも始めてみようと思う。
基本のtipsが多いのだが、池上さんの人柄がこの本から「伝わって」くるから興味深く読めるのだろう。同じ内容でも別の人だったらまた違うのかもしれないね。



2009/10/30


[コンサルタントの「質問力」](119/BookOff)

Amazon ★★★
K-amazon ★

気にしてはいなかったが、「質問力」と題された本が結構目立つ。んで、コンサルタントになるつもりはないけど(なれないし)その中で、一番「それっぽい」本を選んで読んでみた。

最初から、「何を言いたいのか、何が書いてあるのか」よくわからくて、一応「コンサルタントだけではなく、ビジネスパーソン全てに役立つ」みたいな紹介文もあったけど、ここから何を受けとればいいのか、最後までわからずじまい。たまたま自分の体調が悪かったのかも...と思ってみたりしたが、同日に(この本を読み終わって)池上さんの本を読み始めたら、かなり面白くて引きずり込まれたので、体調のせいでもない。
途中でやめようかと思ったけど、なんとか最後まで、がんばって...というレベル。

「こんな視点から、こんな考え方をもって、こーゆー質問をすれば~」
というような事例、考え方を得ることを期待していたけど、
「コンサルタントはこういう質問をするんだよ。私はそれがうまいんだよ。すごいでしょ」
という感じがして、どうも入っていけなかった。
少なくとも、「じゃあ、今日から実践してみる!」ってポイントは見つからなかった。

今、実際に教えを乞うているコンサルタントの方とお話をして、その後に「あーゆー「質問」って、うまいなあ、さすがだなあ」と感じることは多い。もちろんその方たちのレベルが高いんだろう。彼らのスタンスとこの本のノウハウは全く合致しないけどね。

しらなかったけど、売れている本らしいです。う~ん、「売れている」というのが必ずしも自分が読んでみる価値と合致しない、というのはわかっているんだけど、往々にしてはずすケースが多いね。あくまで「目安」なんだよなあ。

2009/10/29


[そうそう、これが欲しかった!](118/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

「感性消費行動のデザイン」、「関係性のマネジメント」、「感性ナレッジのマネジメント」。言葉は難解だけど、これってつまりビジネス(商売)の原則だったりする。

「感性消費行動のデザイン」つまり、お客さんの動機付けを、どのタイミングでどの訴求で行うのか。
「関係性のマネジメント」つまり、一度買っていただいたお客さんと良い関係をいかにつくるか。
「感性ナレッジのマネジメント」つまり、お客さんのこと(属性だけでなく)をいかに知っているか。

大事ですねー。ますますモノが売れない環境の中では、より大事な気がしてます。著者は「感性」という言葉を使っているけど、この曖昧そうな、でもなんとなくわかるようなわからないような感覚を、もう少し「手ごたえ」を感じるくらいにつかめたとき、そのときは「成功」の入り口に立てているような気がする。

今の自分は、到底そこに達しておらず、そこにたどり着くための「挑戦権」を得るためにジタバタしている、というレベル。ひとつでも少しでもヒントが欲しい身として、こーゆー類の本を読んだりしているけど、本を読むだけじゃやっぱりだめで、いろんな人と話してみることがひとつのきっかけになるような...

そういう「挑戦権を得る」ための、少しだけヒントになった(かもしれない)本であった。話の流れ自体は、なんだかまどろっこしいし、紹介されている事例がいまひとつピンとこなかったりしたけれども。

マーケティングは科学的である、旨が書かれている。これについては自分としては同意できるところもあるし、できないところもあるけど、「感性」を科学的に捉えようとする著者の試みは興味深い。
いずれにしても実行してみるしかないね。できることから今日から始めてみよう。


2009/10/28

季節的に、「手帳」関連の本が多く推薦されてきている。
正直、「手帳」関連(「メモ」を含む)と「コーチング」関連の本で、
「これ!」
というのに出会ったことがない...

かといって、自分自身整理できているわけでもなく...
ヒントを求めてもう数冊読んで見るつもりではあるけど、期待度は低く。

今年も残り65日。目標まであと33冊。
2日で1冊かあ。厳しいなあ。

2009/10/27


[バレンタイン監督の人材活用術](117/BookOff)

Amazon ★
K-amazon ★★★

千葉に引っ越して17年。以来ずーっとマリーンズを応援してきた私にとって、「日本一」という夢を実現してくれたバレンタイン監督はまさに「ヒーロー」である。この本は、その「優勝」前に書かれたもので、当時それに向けて快進撃を続けていたチームの人気上昇にあやかって出されたものかと思う。
バレンタイン監督のチームマネジメントを通じて、それをビジネスの現場でどう活かしていくか...というストーリーである。
が、所謂「チームマネジメント本」として、その内容に価値を見出すことはできない。
また、監督の素晴らしさを前面に詳細に記述したものでもない。

そもそも、その手法に無理があるような気がする。野球は野球として、それを無理やりビジネス現場に結び付けるよりは、彼のやり方を取材等を通じて、そのまま伝えることによって、読む方がそこから何かを見出していけばよい話ではある。

とはいえ、彼の「人身掌握術」には、やはり参考になるところはある。やっぱりバレンタインが好きだから。千葉ロッテが好きだから。旧来の体制を「変える」努力を惜しまない球団運営にも「リスペクト」する部分は多い。たまにはこんな「軽い」読み物もいいか...そんな感じで。

若干「誤字脱字」が目立つのが気になるなあ。日本一になるまで待ってから出した方がよかったとも思う。

2009/10/25


[夢をかなえる気くばりの力](116/AMAZON)

Amazon ★★★★★
K-amazon ★★

日常の結構「ちいさなこと」の中にヒントを見つけ、そこに意識を持っていって、「気くばり」できるようになれば「変化」が見えてくる...そんなヒントが39個。例示、解説についてもシンプルで読みやすい。読む速度が遅い私でも1時間ほどで読了でした。

そんな読みやすさもあってか、AMAZONの(現在の)レビューは満点ですが...(こんなにかけ離れたのも珍しい)
正直なところ、私の中では「失敗」でした。軽すぎて、ヒントになるような点も見つけられず、「ここ興味あるな」と思っても、記載が表面的で、例えば「あるきっかけから、こーするようになった」という文章があるんだけど、その「きっかけ」が知りたかったりするんですねー。

実は、新刊のAMAZONキャンペーンで、半ば衝動的に購入した本なのですが、そのキャンペーンの「おまけ」(この本に書いてある内容の「音声ファイル」だそうで)を聞く気が薄れてきてしまった。『1万ン千円相当』っていうキャッチコピーも、どうかと思うし...

1年前だったらどうかわからないけど、それなりに「この手」の本を読んできた私には「かなり」物足りない内容でした...

2009/10/23


[なぜ、伊右衛門は売れたのか。](115/BookOff)

Amazon ★★
K-amazon ★★★

競争が激烈な緑茶飲料市場において、爆発的ヒットとなった「伊右衛門」の成功秘話。結構「軽め」に読めてしまい、「涙の成功物語」ではない。
直前に、プーアル茶「熟茶」で大ゴケしている開発チームが、それを乗り越えて、緑茶飲料の「ど真ん中」に新商品を投入する、というチャレンジをした、っていう話です。「なぜ売れたのか」という話を、商品開発の観点からをメインに書かれているけど、ちょっと安っぽいテレビドキュメンタリーのような感じで、おそらく同じ内容のテレビ番組であれば最後まで見ないだろうなあ、っていうレベル。商品開発チームは「メーカーの視点だった」と過去を反省するが、「成功」した伊右衛門についても、この本を読む限りでは「メーカー視点」を脱していない気がする。それを超えるものを見出すことはできなかった。どちらかといえば「サントリー」(という大手)だからこうやってできた!というイメージであって、もちろん実際にはすごい苦労をされたと思うのだが、その「熱さ」は伝わってこなかった。(この本自体が「宣伝」のような気すらしてしまう)
ただ、一つの新商品の作るのに、そしてそれをある程度の「成熟市場」に投げ入れるために、多くの人が違う立場からひとつの目標を掲げてそこに向かって邁進していく、という「チームマネジメント」には共感。しかもこのプロジェクトを引っ張った主要メンバーたちが、今の私とほぼ同年代という点からも。
失敗を「次」に活かせるのはすごいと思う。実際には失敗だけで終わっている人の方が圧倒的に多いとは思うが、それをつなげていく本人たちの気概、それを許容する環境、これをなんらかのヒントにできれば...まったく違う分野ではあるけど、そういう読み方でまずは納得、かな。

繰り返しになるけど、誰もがしっている「大ヒット」商品であるので、本の流れももう少し「ドラマチック」であるとよかったなあ、って思う。

2009/10/22


[悩む力](114/BookOff)

Amazon ★★★
K-amazon ★★

タイトルに惹かれたのと、BookOffで「特別」棚にあったから...っていう積極的ではない理由で手に取ったから、なのかもしれないけど、私レベルでは理解できない難しさで...
のっけから「自我とは?」という哲学的な話で面食らってしまい、その後は多少は理解できる内容ながら、著者がこの本で言いたいこと、伝えたいことが、ほぼ理解できずに終わってしまった。
途中に何度かでてくる、「自由が増えたが故に、見えなくなっているものがある」ということは概念的にはわかる。が、その環境の中でどのように考えていくべきなのか、そのヒントが欲しかったなあ。全体的に「暗い」イメージで流れていて、「『悩む力』を持って、閉塞的(に感じられる)今の環境を打開していこう!」という前向きな感情は持つに至らず、なんとなくは「こういう時代背景だからさー」だけで終わってしまったような感じが。
新刊の頃は知らなかったんだけど、売れたらしいですね。それが理解できないのは、多分、この本のせいではなくて、私のレベルがそこまで達していない、ということかも。ただ、1冊の中で1点だけでも、前向きになれる点、明日から実行してみようと思う点、などを見つけたい、と思って本を読んでいる私にとって、その1冊から何も見出せなかったのはツラいなあ。「悩」んじゃいます...

2009/10/21


[P&G式 世界が欲しがる人材の育て方](113/BookOff)

Amazon ★★★
K-amazon ★★★

P&Gという会社名よりも、「パンパース」とか「ウィスパー」といったブランド名で世界的に有名な企業で、日本人初のヴァイスプレジデントになった和田さん。失礼ながら、この方の存在は知らなかった。BookOffの棚で初めて知って興味を持って読んでみた(それまでは棚になかった、と思う)。

P&Gという組織の考え方、その強さ、成功事例等が、ご本人の「出世」とともに書かれているが...
ブランドマネージャー、マーケティングマネージャーと昇進していく中で、どのように社内の「人材」とかかわっていくか、そんな内容が基本なのだが...
各ステージにおいて、著者が成功した事例や苦労された話などが紹介されているのだが、いまひとつ具体性に欠けるのと、短いパラグラフの繋がりがいまひとつ流れが悪くて、どうも響かなかった。
1冊を通じてのテーマについても若干貫いている感じがなくて、読み終わって表紙を見直して、「あー、「人材育成」がテーマだったんだっけ」って思い出したくらい。個人のスキルアップなのか、人材育成なのか、それとも会社組織力の強さなのか(これが一番プッシュされていたようにおもうが)、ちょっと曖昧。


読み始めは、結構「ブランド育成」という点で、お客様を知ることが重要、というまさに今私が抱えているよな話題だったこともあり、共感を持てるかなあ、と期待できたのだが、後半は結構ダラダラと...

がっかり、しない代わりに、すごいな、というポイントもなく、印象に残ることが少なかった。残念。

本筋とは関係ないけど、この手の本で、「女性で初めて」という点を妙に強調しすぎる点がどうも気になる。私が異性であるから、かもしれないけど、がんばっている女性は、そもそも「女性だから」という意識をあまり表に出さないほうがよいのではないかな...もちろんそれが故に苦労されているところは多分にあると思うんだけど、男性側の「女性だから」という意識が少なくなってきている中で改めて、その点を強調されると、ちょっと引いてしまう。


2009/10/20


[仕事ができる人の読書術](112/AMAZON)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

こーいった「読書法」はあまり読まないのだけれど、たまにはいっかなー程度で購入。
特に「面白い」ネタは正直見つけられなかったけれど...ま、こんなもんかなー。

まずは「習慣づけ」。常に何冊か携行する。これはできているかも。
「読書記録・ノートをつける」。う~ん、とりあえずこのブログで。
「読むのが辛くなったら『寝かせる』のも一手」これができないねー。無理やり最後まで行っちゃう。
「線引き、ドッグイヤーなど本は汚して読む」これはできないな。かなり抵抗がある。

結論としては、
「はずすことはあっても、良書にあたるには通る道であり、本は欲しいと思ったとき、そのときに買って読む」
その通りっす。大仰に「仕事に活かす為」とか「自己啓発の為」なんて思って選んだり読んだりはしていないけど、「著者の経験を疑似体験できる」説には同感。まだまだ達人には程遠いけれど、それなりの数を読んできてそれなりの「経験」は蓄積されているはず。アウトプットもそれなりに意識はしているし。
ってことで、本を読む理由、ってのを再確認した、ってところです。

あまりこの分野の本を読んでいないけど、結構読みやすかった。本を読んでいない状態であったら、「読んでみよっかな...」って思ったかもしれない。

2009/10/18

いつもとは違うBookOffで「掘り出し物」探し。結局2冊購入です。

毎週だいたい2+1冊ペースってことは、2日に1冊読んでいけば「ちょうど」
ってことになるんだよねー。
今年年初に立てた、「年間200冊」って、つまり1週間4冊か...厳しいねー。つらいねー...


偶然なのかわからないけど、「スターバックス」の成功を書いた(と思われる)本が3冊並んでいました。結局買わなかったけど...




2009/10/16


[決断力](111/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

将棋、という異分野でありながら、所謂ビジネス本にも度々紹介されている羽生さんの本。気にはなっていたがようやく読む機会に。期待半分持ちながら読み始めた。

やっぱり、どの道であったとしても、「極め」ている人は違う。
将棋のことが基点にはなっているが(当然です)、将棋の本ではなく、考え方、臨み方、の本である。
「天才棋士」と呼ばれる羽生さんだが、単なるその世界だけの「天才」ではない。メッセージを伝える力も持ち合わせている。

重要なポイントは3つ。
ひとつめ。何事も進めていくためには(タイトルにもある)「決断力」と「直感」が必要。ただし、その「直感」の元になるのは経験だったり、勉強の蓄積だったりする。
ふたつめ。「これ」という成功パターンを見つけてもそれだけでは長続きできない。環境の変化も合わせて、「破壊⇒創造」する過程を踏む勇気が絶対に必要
みっつめ。実践、実行すること。そこから「学ぶ」ことが多い。苦労しても継続することが必ず着実な成功につながる。「継続」こそが「プロ」である。

苦しい苦しい今の経済環境の中で仕事をしていくと、息切れしそうになる瞬間が来る。来るけど、ここでどのような気持ちを持つか。今やっていることを信じて「継続」することなのかもしれない。もちろん検証反省を繰り返しながら。

この本からそんな勇気をもらえるとは思わなかった。実際にそれをやってきて頂点に立っているひとの言葉だから現実味がある。
あと、間違いなく今の地位を得るために羽生さんは、私レベルが想像できないような努力を積み重ねているはず。それを感じさせない、もちろん言葉で表現しない。そこがすごい。
ちょっとそれるけど、イチローだって、多分朝青龍だって、人知れず努力を重ねているはず。それを「見せない」のは男として魅力、憧れを感じる。現役の頃の落合もそうだったのだろう。マスコミがいうような「練習嫌い」で頂点に達することはありえない。それを微塵も感じさせない、反論しない、それで成果を出す。それが「プロ」だと思う。かっこいいよね。
分野は全く異なるけど、そーゆー人間になりたい。

2009/10/15

昨日、(いつも読んでいる)書評ブログを見ていて、
「AMAZON キャンペーン!」
が目に入ってしまい、そこそこ興味のある本だったので、
キャンペーンに乗っかって、即買い、してしまった。

「24日23:59までならオマケつき!」
に乗ってしまったわけで...

まあ、その本が★★★★なら、いっか...

2009/10/14


[「場回し」の技術](110/AMAZON)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★

会議、セミナー、チームビルディング...そんな「場」面で自分が主体となって「回し」ていく、即ちコントロールしていくこと=場回し、のスキル、メソッドの紹介。
セミナーとまではいかないが勉強会に行ってそれなりの時間をいただいて話をする機会が増えてきた。そんなときのヒントになれば、という気持ちから読んでみた。

軽い。
軽いんだよなあ。この前に読んだ稲盛さんの本が「遠い」と感じたけど、これは「軽い」と感じてしまった。本書でも最後に、「技術だけではなく、マインドも必要。このふたつは車の両輪」と書かれているけど、つまりは「小手先」のような感じがしてならない。セミナー等を主催するときにはこれ、会議の進行で煮詰まったらこれ...実際の現場には想定できないような人が存在するし、「テクニック」ではどうもならないこともあるような気がする。確かに著者のいうとおりに「両輪」が必要で、できればその「片輪」についてももう少し言及されていればよかった。「セミナーでは全員参加のゲームを!これで見違えるほど参加意識、連帯感が生まれます」では(私には)ほぼ参考にならず。

書かれてはいないけど、著者もいろいろな「場回しの名人」の話を聞いたり、実際に参加したりして本を書いているように、やっぱり「うまい」人から何かを吸収することだと思う。それに勝るものはないんじゃないかな。吸収するためには吸収しようという「マインド」が必須だしね。逆説的かもしれないけど、そんなことを改めて思った次第で。

飲み会での場回しテクニック、なるものも紹介されていたけど、結局それって「気遣い」であったりするわけだよね。例えばみんなで盛り上がっている話題に入れないひとに対して、とか。それって「技術」ではない気がするんだよなあ。

読み終わった後、表紙にもどったら、「for YOUNG BUSINESSPEOPLE」と書かれていた。
そもそも中年オヤジが読んでどうするっ、ってことだねー。

2009/10/13


[アメーバ経営](109/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

「経営本」としては有名すぎる本。京セラの稲盛さんといえば、マスコミにも頻繁に登場するし。
そろそろこーゆー本を読もうかなあ、と思って「背伸び」してみましたが...確かに切り口自体は現場以外の人はできないだろうなあ、って感じだし、実際にこんな哲学をもってこんな組織を作り上げたのはすごいなあって思う。思うんですが...ちょっと自分に置き換えてみたり、共感を得るような感じではなく、「遠いなあ」って思ってしまった。

大きな組織を細分化し、そのそれぞれの「アメーバ」のリーダーに、「アメーバ経営者」として行動してもらう。それぞれ各アメーバの経営最大化と、会社全体の最適化を目指し、アメーバ経営を最大化すること、即ち会社全体の利益...すっげー理想的だ!って思うけど、大きなところってそんなもんなのかなあっと小さい組織ですごしている自分は思ってしまう。だからって「大>小」ではないけどね。

リーダーになる存在の人にはすごくモチベーションもあがり、そのスキルも人間も成長するような気がするが、組織を「実際に」動かすために必要なメンバーたちはどういうスタンスでいるべきなのか。私の今抱えているのはそこなんですねー。

やっぱり「遠い」んだよなあ。
自分はオオモノにはなれないね、きっと。

2009/10/11

昨日は(毎週末恒例となりましたが)BookOffへ「発掘」に。
ここ数週間で感じること。
以前よりも、勝間さん、小宮さん、内藤さんの本が多くなってる。
この3著者の本は「新刊でも」というアタマがあるので、特に気になるんだけど、最近多くなってきているのが目立つ。それだけ新刊で売れている、ってことだろうけど。

結局昨日は、「初めて」読む著者の本を2冊購入。Tポイントもそれなりにたまってきましたぜ。


2009/10/09


[わかりやすく<伝える>技術](108/楽天Books)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★★

久々「ヒット」しました!そんな意気込みはなく、「こどもニュース」で知っていた池上さんの本、くらいの認識で読み始めましたが、本質的に「わかりやすい」本だった。

直接的には「プレゼン」を最適化するための手法、という説明になっているが、これはプレゼンに限らず、他の場面にも応用が利くもの。この手の所謂「ノウハウ本」は少なくないが、得てして「わかりやすい」とタイトルにあるような本、それ自体が「わかりやす」くなかったりするんだけど、池上さんのこの本は、文章もその説明どおりに「わかりやすい」ものだった。

個人的にも、池上さんが「こどもニュース」をやっていたときは、かなりの確率で毎土曜日にTVを見ていた。そこで「こども」向けに説明している内容は、他の番組でみて「わかったつもり」になっていたニュースの本質を見る思いがしたことが何度もあった。(当時はそれが著者の力、という認識はなかったが)その後NHKを退社した後、民放にでている姿を見ることはあまりないのだけれど...(これはあくまで私がTVを見なくなったことによる)

本書のポイントである(帯にも書いてある)、
「3つのルール」=①聞き手に地図を②内容の「見える化」③話の「柱と枝」作り
等、繰り返し強調されているところはもちろんだけど、何気なくコラム風に触れている箇所、例えば、
「接続詞を使って、いかにも論理的な文章になっていないか」
「原稿を作るときに、『書き言葉』になっていないか」
「知ったかぶりをしていないか」
「誰に向けての説明になっているのか」
という基本なんだろうけど、実は抑えていないポイントが響いた。

講演、というほどではないけど、大人数の前で話す機会がある自分にとって、すぐに全てが実践できるわけではないが、これはかなり貴重なヒントをいただいた、という感謝の気持ち。少しずつでも実行に移していこうと思っている。

それにしても(本筋の内容とは関係ないが)、TVの生放送帯番組をもっている、というのは大変なんだなあ、と感じた。池上さんは、「ニュースセンター845」のキャスターとして、毎日、当日起きたニュースを「わかりやすく」解説していたのだが、これって「今日は間に合わないから」とか、そういう甘え、言い訳が一切きかない世界だよね。ましてやNHKだし。いかも池上さんは(これは知らなかった、というか知る必要もなかったけど)アナウンサーではなく、記者なので「しゃべりのプロ」ではないわけで、ますますすごい。
間違いなく、相当な努力をされていると思うのだが、それを全く出さない、もちろん記述もない。これが「プロ」なんだろうね。

もうひとつ関係ない話で、情報収集の手法として、「新聞」をあげている。大抵の本は「ネットでの収集テクニック」の紹介だけども、
「ネットでは自分が欲しい情報だけしか入手できない。新聞は否応にも「知らない、ほしくない」情報も目に入ってくる。そこから知識、世界が広がる可能性もある」
そっかあ...よく「辞書と電子辞書」の話で、(リアルの辞書の場合は)調べた語の前後も目に入るので、それが蓄積されたときに力になる...という話は聞くけど、それと同じことかも。でも「それと同じ」と「情報収集」を結びつける考えは今までなかった。気づき、だね。

今年読んだ本の中でも、個人的にはトップクラスです。池上さんの他の著作もさっそく読んでみようと思う。

2009/10/08


[出会った人すべてを味方に変える技術](107/BookOff)

AMAZON ★★
K-amazon ★★★

この本はとても難しい...というのは、周りの人を味方につけるための「テクニック」に終始しているのだけど、自分の今の立場からすると、「こんなテクニックよりも...」とか「本質はテクニックじゃないよね」とか思っちゃうところはある。けど、実はこのあたりの壁を越えるのに苦労している環境の人はいると思うので、そういう人にとっては、ここで紹介されているような「テクニック」を、とりあえず身につけるのも悪くないかもしれない。あくまで「とりあえず」だけど。
現実的には、例えば相手に言うことを聞かせるため、にこういったテクニックを使うことも有効かと思う。あくまで「味方に見せかける」という薄っぺらい関係にしかならないと思うけど。

本質的なところは「テクニック」ではないんだよ。というメッセージが弱く(無いことはないんだけど)小手先、の感じがしてしまい、結果全体的に読後感はよろしくないんだね。なんか著者のイメージも悪くなってしまう。臼井さんの本は3冊目なんだけど、どうも「最初のいい印象」が薄れていくなあ。そこでやめておけばよかったのかもしれない。

「挨拶は、いつでも、自分から」
「コミュニケーションは聞き手が作る」
とか、基本だけど、そうだよね、って思わせるところがある反面、
「やる気のない子にはライバルの存在を」(←そんな簡単な話じゃないだよね、現実)
「断れない場合は、悪い結果を予期させる」(←その場で断る、という考え方をしないと変わらないよ)
とか、本質がずれている、現実的ではないような指摘もあったり。

ところどころに出てくる「私は苦労して今がある」的な話も、頻度高いので、少々食傷ぎみに。多分成功している、といわれているひとはみんなそれなりにそんな経験は持っているんではないかな。それを自分から出すか出さないかで、ずいぶんイメージが変わって、それこそ「味方」をつけられるかどうか、ポイントになるかと思うけどね。

テクニックで味方を作るよりも、結果味方がこんなに周りにいてくれました、って方がかっこいい。
スレぎみの私は、どうもそう思ってしまう。
でもきっとテクニックが必要な人たち(年代、だけではないと思う)は少なくないんだろうね。読むべきタイミングに読めば、きっとヒントは見つかると思う。

2009/10/06

10月に入って順調に読み進めていたけど、昨日は、朝=激しい頭痛、帰り=飲みすぎ、
のため、1行も読んでいない...
「継続」って難しいね。

今週末は「片付け」をしなくては...
(どんな本でも)捨てるのは忍びないんだけど、誰か希望する人にあげる仕組みがあればいいなあって思う。BookOffで買った本はBookOffに売りに言っても値段つかないだろうしなあ。


2009/10/04


[レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか](106/BookOff)

Amazon ★★
K-amazon ★★

新刊時の新聞広告から気になっていて、また著者の心理学者・内藤さんの本はこれまで読んでいないのでいつか読む機会があれば、ってずっと思っていた。何冊も本をだしているわりには意外に若かったりして...

さて、BookOffで出会ったこの本、タイトルも「読んでみたい感」があるし、なんか「新しいものの見方」を教えてくれそうな気がした。

が。

「本書を読み終えるころには、心理学者顔負けの観察力を身につけることができるであろう」

...いったいどのような流れに乗ったら、そんな観察力を身につけられるのだろう。これで心理術、推理力が高まるほど、単純な世界ではないのは、誰でもわかると思うのだが...

珍しくAmazonに寄せられているレビューと、私の感想が一致した。
この本について書かれているレビューは、ほかの本に寄せられているそれらよりもずっと面白い。
そんな皮肉なことが起こっている(どーでもいいことだけど)。

私の感想はこれらの「レビュー」とおんなじ。なのでもうこの本についてはいいや。
まあ、集中すれば1時間もかからずに読めるだろうから、隙間時間を使って本を読む、というレベルならばOKかな。

2009/10/03


[「見た目」で誤解される人](105/AMAZON)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

それなりに「ベテラン」になりつつあり、周りを見ると年齢も「上の層」で、それなりの立場になってきて...まあ、業界の「著名人」や、地位のある方にお会いする機会も増えてきた。正直あまり「自分周り」には意識が向かずに、服装、髪型、についてはカミサン任せで自分の意思は「0%」だったのが、果たしてそれでいいのだろうか...という気持ちに変わってきた。

そんな意識の中で、こういったカテゴリの本をレコメンドしてきたAMAZONにはまって購入。とにかく「初」なので、この本の内容がいいのか悪いのかわからない。
前半は、「色」の使い方に終始していて、「このままだときついわなあ」って感じだった。後半に少しずつ「具体的」になってきたかなあ。読みやすくなってきた気がする。

もちろん、じゃあ「こんなタイプだから何色のどんなスタイルに」っていうところまではわからない。(本でわかっちゃったらコンサル、カウンセリングできないもんね)けど、著者が繰り返しこの本の中で言っていることは十分伝わってきた。つまり、

「これまで築き上げてきた内面を醸し出す「外面」を意識すること」
「「見た目」を変える意識を持つだけでも大きな一歩であること」

よかった。少しだけ、ではあるけど「意識」はあるので、あとは実行することだね。カウンセリング受けて進んでいくつもりはないけど、やっぱり「変わりたい」という気持ちは、前に比べても高くなったと思う。(内、外、ともに)

大きな「重み」はないけど、さらっと読めちゃう本かも。「変わりたい」という意識がそもそも無い人にはつらいけどね。少しだけこの本の著者のセンスはどうなんだろう?って思った。その「見た目」が写真でも出ていたら説得力あがるよね。やっぱりそこを理解するのって、文字から、ではないと思うし。
いずれにしても自分にとっての「新しい」分野。まずは第一歩、ですかねー。

2009/10/02


[榊原式スピード思考力](104/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★

元財務官僚、「Mr円」こと榊原さんの本を始めて読む。新刊の時の新聞広告から気になっていたし、(テレビ等で見る限り)魅力的な人であるので、それ相応を期待していたのだが...

内容として、目新しいものはまったく見当たらず。逆に「これ違うんじゃないの?」っていう否定的な気分を思わせるところもなく...数日後には読んだことも忘れてしまうのではないだろうか...という程度であった。「現場感覚」もなく(元官僚だからしょうがないけど)、50節に分かれているけど、一貫性も「色」も感じられず...

ひとつだけあげるとすれば、「ボーダーレス時代に、日本人は日本のこと(歴史とか)をもっとしるべし」というところかな。これも新しいことではないけど。

AMAZONにあったこの書評が言い得ていて、私としてもこれ以上は何もありません...

『内容が非常に単純なため、たちまち読み終わりました。スピード思考力は身に付きませんでしたが、スピード読書力は多少身に付いたかも知れません。』
たまにこういう「相性の悪い」本にあたってしまうと、「次」が読み始めたくてしょうがなくなってしまうだよね...故、読むスピードもあがり...

2009/10/01

先々週末に図書館で借りた、CD「銀河鉄道の夜」を携帯で聴く。
もっぱら駅と自宅の歩き時間(約15分x2)に。

そういえば、これって今まで読んでいないかもしれない。深い意味はわからないけど幻想的で「ながら」聴くには丁度よいかも。150分の「長編」で今100分くらい過ぎたあたりか。

朗読の岸田今日子さんは、すごいと思う。引き込まれちゃうし、セリフの言い方だけではなく、抑揚も場面の盛り上がりによって、聴いているこちらの「緊張感」も生まれたり...

どうしても、(世代的に)男の子のセリフは、ムーミンに聞こえてしまうんだけどね。


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